瞑想心理カウンセラーリッカのつぶやき

決められないとき、自分の気持ちがわからないとき。あなたの本心をカウンセリングと誘導瞑想で一緒に発見します。

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祖母 トチコ [ウツボ]

祖母トチコについて。

課題、家族との関係を振り返る。

家族の中で一番苦手な性格をしており、自分と一番似ている存在でもある。

 

クラリッカです。ウツボパートは、私にとって、罪悪感に気付き癒しへのヒントを得るものへと変化しました。そして、公開することで、己に気合いと負荷をかけて課題を完了させる作戦です。今やジカは、私自身でもあり、過去の出来事を勝手に心理学に結びつけてくれるちょっと助かる存在でもあります。それでは、いってみます。

 

 

父方の祖母、トチコはジカを語る上で外すことができない人物である。
ジカの家は、祖父母、両親、弟2人、歴代の犬という家族構成である。その中で、特にトチコは理解し合えない存在であった。ただ、ジカは自分のイヤな部分を全て兼ね備えている、嫌悪感を抱かせる相手であると幼少期より認識している。

トチコの口癖は「私は、子供と動物は嫌い」だった。トチコは失言が多いタイプであった。ジカにとって、決定的だったのが、シルバニアファミリーで遊んでいたときに、真顔で「一人で話し続けて、頭がおかしい」とトチコに言われたことだった。確かに、人形を数十体並べて一人で会話をしていたら危険な子供に見えたかもしれない。
ジカの母は違った。ある日、ジカがレゴブロックで一人遊びをしていると、隣の部屋にいた母に、一通り聞かれてしまったことがあった。「ちゃんと起承転結してる」と母に言われ、ジカは嬉しくもあり逃げたいほど恥ずかしくもあった。母は、子供達が好きなようにやりたいように遊ばせてくれた。

 

トチコは幼く、何かあったらまず自分を助けてほしい。置いていかないでほしいと孫にまで取り縋るような、重たい雰囲気の女性であった。

トチコはよく「私は路傍の石だ。頑張っても誰も感謝してくれない」とこぼしていた。無価値観の塊で、家の掃除や片付けをいつも、辛そうな表情で文句を言いながら行っていた。毎日毎日、小さいジカに対し、あんたも片付けぐらいしなさいという。

ジカは成長すると、家の汚さにうんざりして自発的に片付けをするようになる。ジカが掃除機をかけだすと、トチコも急に一緒に掃除を始める。そして、なんだかぞわぞわとする表情で「ありがとう」と言う。ジカは、そのありがとうがなぜか受け取れなかった。トチコのありがとうを聞くたびに、どんどん嫌な気持ちが積み上がっていく。そのうち、ジカにとって「ありがとう」は感謝の気持ちを伝えるものではなく、他者が自分に何かを背負わせるために言い放つ言葉となる。

ジカは中学生になり「自室の掃除やゴミ捨ては自分でできるから、できれば入らないで欲しい」とトチコに伝える。トチコは、その後も毎日部屋に入り、これみよがしに整えていく。このようなやりとりが、家のあちこちで発生する。とうとう我慢できなくなったジカが、怒鳴り激しい口調で干渉してほしくないことを伝える。トチコが「ジカちゃん、こわいー」と怯えて、やっと受け入れるのであった。

 

当然、トチコにも良いところはある。
出かけるときは、いつも花柄のふんわりした服を着て、薄紫色のベレー帽を被っていた。見た目は可愛らしく、言動も天真爛漫であったため外受けがよかった。ただ、その幼い言動により他者を傷つけることが多く、気に入られるか、とても嫌われるか両極端であった。

トチコ自身、人生のファインプレイは祖父みっちゃんと結婚できたことだと良く話していた。祖父はモテていて、競争を勝ち取ったと誇らしげであった。トチコは「アイラインなんてなかった時に、細い木の枝を焦がして、その炭で描いていた。そんなことをしている人なんて誰もいなかった」と言う。トチコはギャルであった。

寡黙なみっちゃんと考え無しなトチコの組み合わせは、確かにうまくいっていただろう。

ただ、なぜモテるみっちゃんがトチコを選んだのかは、ジカは大人になるまで知らなかった。ここで書くことはできないが、当時みっちゃんはかなり身持ちを崩しており、かなりヤケクソであったことを後に伯母から聞かされる。

また、トチコのお節介により、ジカが救われたことが2度あった。学生時、図書館司書資格を取ろうとして実習先が地元になく、ジカが投げやりになっているとトチコが親戚に掛け合ってくれたことがあった。もう一つは、高熱になってジカが寝込んでいたら、トチコが執拗に受診を進める。結果、感染症で早急な治療が必要であったこと。この二つである。
そもそも、トチコがいなければ、ジカは存在しないと言う前提がある。だからといって、流れるように「おばあちゃん、ありがとう」とは、とても言う気分になれないのである。

 

祖父のみっちゃん、母方祖父母の三佐夫婦は70歳前後で皆去ってしまった。
トチコは90歳を超えている。

80歳前後は、常に「私は死ぬのが怖い」と話していた。トチコは毎日仏壇でお経をあげていたが、なぜか極楽浄土を信じていなかった。

85歳を超えたあたりから、少しずつ記憶が減退していった。死への恐怖は、鳴りを潜める。その代わり、ジカ父に向かい「アンタだれ」と聞く。ジカ母の記憶はあり「ジカ母ちゃん、この人だれ」母に聞く。ジカ父が「お前の息子だよ」と呆れて伝え、トチコが「えー、いやだー」という一連のやり取りを毎朝一回はしている。

 

ジカには、今のトチコがとても幸せそうに見える。記憶が薄れポヤポヤとした頭で過ごしているので、自分は路傍の石だといい、補償行為として他者の世話をすることも無くなった。

このように、トチコは家族の役割でいう縁の下の力持ち、リーダーを支える「犠牲者」と言うには、少し「問題児」寄りである。無価値感が強く、依存心の塊で他者を辟易させる一方、皆の毒気を抜くような「チャーマー」の役割を果たすことが多いようにも思える。

トチコは弱々しい態度ながら、断固とした強い意志で持って己の価値観を押し付け、他者の気持ちに一切の興味を示さなかった。そのため、支配や過干渉を受けた孫達3人の反抗期を一手に受けることとなる。

トチコは、自らイバラの道を選んでいた。

過干渉で、心配性。相手に認められようとして、犠牲的に頑張る。結果、相手に余計に嫌われる。

後のジカは、何故かパートナーシップにおいて、嫌いで仕方のなかったトチコと同じになってしまっていた。

 

 

トチコは手強いです。父ヒロちゃん共々、依存と癒着で団子になってやってくる最強の組み合わせです。今回は、私の攻撃的な部分が出過ぎてしまって、まだまだ癒しや受容は先で、私の課題でもあると認識した次第です。クラリッカでしたー。ジカちゃん、こわいー。