瞑想心理カウンセラーリッカのつぶやき

決められないとき、自分の気持ちがわからないとき。あなたの本心をカウンセリングと誘導瞑想で一緒に発見します。

★どうぶつ性格診断カウンセリング60分¥5,500★(毎月3名限定)

運動神経の発達は、ハイハイ期間の長さと比例するというのは本当なのか

12歳 運動会

母はいつも、徒競走前の順番を待つジカの佇まいが、走りに自信があるように見えて面白いと笑っていた。

 

確かに、音に早く反応できたので、スタートダッシュは早かった。

50メートル走も悪くなかった。

100メートルになると、なんだか加速もしないし、途中で飽きてくるし、なぜ走っているの分からなくなった。そのまま、順位なんてつかないぐらい後方に消えていった。

 

14歳 体育祭の練習

お玉に卓球のピンポンをいれ、落とさずハードルを飛び、網を潜って戻ってくる。

誰が考案したか分からない障害物競走であったが、ジカは同じ組の誰よりも早かった。

次の走者を見送り、肩で息をしながらジカが振り返ると、チームの皆はポカンとした表情をしていた。

体育祭当日、ジカはチームから期待を寄せられるという、人生初の体験をする。

 

球技や陸上競技では、体が連動する感覚どころか気配すらしなかった。

 

高校進学し、ジカは開眼する。

何故体育の授業に武道がないのだと。

 

 

(ジカは、なかなかハイハイをしなかった。ずり這いが始まり、母が期待を込めて見守っていると、ある日急につかまり立ちにチャレンジし始めたという)