今回は、「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談に回答いたします。
お父ちゃんたちって、どうしてあんなに身勝手でわがままで話が通じないのでしょうね?
素直に自分を出しても大丈夫。彼があなたの個性を愛して離さなくなるマインドをセットする。瞑想&心理カウンセラーリッカです。
さて、今回は「ココロノマルシェ」へ回答いたします。
ココロノマルシェとは
お師匠根本裕幸氏の「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーがあなたの相談にお答えする掲示板です。
ご相談文はこちら
『どうやって感情的に理解すればいいのでしょうか』
ご相談文を拝見して
気になった部分や詳細をお伺いしたい!と感じた部分にラインを引いています。
せい 様
根本先生の自己肯定感の本に、「相手の状況を感情的に理解する」ステップがあると思います。父との関係を見直しているのですが、あまりにも自分勝手な行動なので、感情的に理解することが難しいです。
例えば、愛犬にやってはいけない食べ物を与える、なんでもあげちゃダメだからやめて欲しいと言っても口だけ返事で隠れてやり続ける
ということに対して、どう感情的に理解し歩み寄ればいいのかわからないです。自分さえよければいいのかなと悲しくなることしかできないです。
カウンセラーの皆さんの視点をお聞きしたいです。
せい 様
はじめまして。
瞑想&心理カウンセラーリッカです。
今回のご相談文の端的さシンプルさに、とても心惹かれました。
ご相談に記載されている以外にも、せい様は、お父様の言動に対し日々困惑し、弱り切っているのかと想像いたしました。
ここで、お父様の愚痴大会に至らず、端的に相談分をまとめている姿にせい様のさっぱりとされた性格や、寛大さを私は感じました。
私なりの見解になりますが、解答いたします。
自分勝手、我が道を行く。それがせい様のお父様です。
感情的に理解をする前のステップとして、この前提を「まあ、そうだよね。それが父だ」と一度受け止めてください。
例えば3年ぐらい前から、急にお父様は自分勝手になりだしたわけではないですよね?
(もしそうなら、理由がすぐにわかるので感情的理解もはかどりそうですが。今回はそうではないとします)
せい様の記憶のあるうちから。
もしくは、思春期頃からお父様のそんな性格にふりまわされてきましたか?
では、次のステップです。
「相手の状況を感情的に理解する」とは、どのようなことだと思いますか?
まずは、ここから整理していきましょう。
「あ、そうだよね」と状況を思考で整理するよりも、一歩踏み込んで相手を理解して、こちらの感情が動かされることが、「感情的に理解する」なのかとリッカは考えます。
どう感情的に理解し歩み寄ればいいのかわからないです。
なので、せい様の考える「感情的に理解する」がどこまで進まれているのか、直接お話ができるのなら知りたいです。
そして、上記の一文から、お父様の状況を理解してあげて、歩み寄りたいとの気持ちをせい様はもっているのですね。
やさしい娘さんです。
自身のことを、そんな風に見捨てず歩み寄ろうとしてくれる娘さんがいるなんて。
お父さんはそれだけで幸せものです。
たとえ、わがままだとしても。
ところで、お父様と歩み寄った関係って、どのような関係なのでしょうか。
お互いを理解しあい、尊重しあえる関係ということでしょうか。
「愛犬にやってはいけない食べ物を与える、なんでもあげちゃダメだからやめて欲しいと言っても口だけ返事で隠れてやり続ける」
この行動をお父様がする理由は、なんでしょうか?
お父様の立場になって考えてみてください。
ここに、お父様の愛情表現があるといったら、せい様はドン引きされます?
自分さえよければいい。だからお父様は、ワンちゃんにあげてはいけない食材をこっそりあげている。
よろこぶワンちゃん、喜ばせる自分、あとは健康や知識は関係ない。知ったことではない。
お父様って、そんなタイプなのでしょうか。
もしかしたら、お父様はダメといわれると逆のことをしてしまう方なのかもしれませんね。
世代的なものもあるかもしれません。
ちょっと前まで、玉ねぎの入った残飯を与えられる外飼いのワンちゃん達もたくさんいました。
ええと、昭和から平成前半までリッカのいた北海道の田舎話ですが。
お父様の時代では、それが普通だったりしませんか。
今は、まずワンちゃんたちも屋外では飼われていません。基本室内です。
玉ねぎやイカ、チョコレートなど、与えてはいけない。私たちは、命を預かる者として当然の知識として持っています。
今回は、ワンちゃんのお話ですが、育児になるともっと細かな時代の違い、当時の常識の違いが目立つでしょうね。
どちらの当然も、常識も、あたりまえもぶつかり合うから歩み寄りって難しいのですよね。
「時代背景と当時の常識の違い」でお二人はぶつかり合っている。
ここまでは、お互いの正さがぶつかりあっている。そんな「ただの理解」です。
与えてしまう物によって、確かにワンちゃんの体調や将来的な内疾患に影響を与えるかもしれません。
でも、お父様がワンちゃんを喜ばせてあげられる方法を他に知らないとしたら
どうでしょうか?
たとえ、相手にとって毒だとしても。
お互い、大切に思いあいながらもなかなか素直に歩み寄れない。
時代背景の違い。
情報量の差。
柔軟に物事を受け入れられない事情。
自分ができる精一杯で、相手を喜ばそうとしているお父様。
簡単に許せないとしても、受け入れがたいとしても、そこにワンちゃんに対する愛情があると思いませんか?
いやいや!命がかかっていますし!
守って当然でしょう!
もし、せい様がそう思われるのでしたら、そこに「歩み寄り」はあるのでしょうか。
お互いを尊重し、お互いの状況を理解し歩み寄る。
その行為の中には、理解しがたい背景、受け入れがたい感情も含まれているのです。
相手に求めるものは、まず自分から差し出す。
お父様のいじらしい愛情表現、それしか方法を知らない人であること。
もしかしたら、とても不器用な方で、せい様に伝えたくても伝えられないたくさんの愛情を持っている方なのかもしれません。
このあたりを、お父様の人生、物語として俯瞰してみてください。
感情が動かされるポイントが必ずあるはずです。
そして、これから先。
ご家族とワンちゃんがともに暮らすために提案があります。
まず、お父様を「認める」「助かっていること」「頼りにしていること」そんなことをたくさん、反応がなくてもたくさん伝えてあげてみてください。
50個伝える。
感謝する。
そのあとに1個だけお願いをする。
「玉ねぎ食べると、内臓よわっちゃうんだって。私、〇〇とお父さんともっと長く一緒に過ごしたいの」とほんのり伝え続けてみてください。
舌を噛んで、その場で倒れたほうがましですか?笑
歩み寄りは、本当に一歩一歩の積み重ねです。
ぶつかり合った、やりあった、ののしりあったとしてもそれも思い出です。
せい様、ワンちゃんとの生活、お父様との困ったライフを楽しみつくしてくださいませ。
瞑想&心理カウンセラーリッカでした。
(あ、今回瞑想の出番がなかった)